C.S.T 1〜2

 



本棚を〜第四弾。
これは一応ラノベ枠ではなくラノベ寄り一般文庫枠のメディアワークス文庫。今月発売される3巻で完結される模様。
ラノベ以外のものに手を出すのは宮部みゆき東野圭吾以来…かな。桜庭一樹の一般文庫はほとんど手を出してるけど、俺の中では桜庭一樹は今なおラノベ枠なんだよね。他意は全然ないんだけど、デビュー作からおっかけてる身としては今更一般枠への切り替えがなかなか難しいだけなんです。なんだかんだでEVEの頃から長いこと追っかけてるんで。

閑話休題
こちらは脳をPCを接続して生活することが普通になり“つつ”ある世界が舞台の話。当然まだ法整備は抜け穴も多く、警察も対応が大変なわけで。そんな中発生したコンピュータ・ウィルスによる無差別大量殺人。主人公達はその犯人を追いかける……ってのが大筋のSFミステリー。攻殻機動隊のちょい前くらいのイメージでいると世界観がわかりやすいかも。
とはいえ100%ミステリーではなく、どっちかっていうとミステリー4:恋愛6くらいの割合だった。

ヒロインが可愛く感じたのは実年齢より幼い精神年齢のせいかな。仕事に対してはともかく人間関係−コミュ力が子供レベルで、恋愛関係であたふたしてる姿は見てる分には非常ににやにやできる。
逆に2巻表紙の山上さんは、大人だけど男運が悪すぎて泣けてくる。おいいいいいい。
主人公は表紙で筋肉系イケメンか、と思ったら、最初の数ページで言動がヤンキーと思わせて実は中身も完全に小学生ヤンキーだった。ちょ!思ってたのと何か違う。まあ主人公に関しては、2巻で山上が言ってたように、一番おいしいところだけ登場しての切り札切って掻っ攫っていったってのが本当に的を射てると思う。
主人公の恋のライバル(といって言いかどうか微妙だけど)は本当に気の利く気持ち悪い男でした。仕事は出来るのにあのメールの文面、気持ち悪すぎてヤバイ!ドン引きだよ!!

次の3巻で完結。2巻ではった伏線もあるし、本筋がどうなるかも気にはなってるんだけど、やっぱりそれよりも主人公とヒロインの二人とあと山上がどうなるか気になります。どうか山上が幸せになりますよーに。