対魔導学園35試験小隊 (10) 魔女狩り戦争 (上)

対魔導学園35試験小隊 (10) 魔女狩り戦争 (上) (富士見ファンタジア文庫)


今回は積まずに読了。

予想通りの京夜デレ期到来。でも今回の見所はやっぱり鐡隊長関連と、うさぎの超スナイプ戦闘。特に鐡隊長はあそこまで規格外の強さだと思ってなかったんで驚いた。生身の状態が既に化物すぎる。
あと実はかなり思いやりに溢れてる人だった。仲間に対して、というより人間に対して、の。颯月の秘密が書かれた手記を読む前から、一貫してかけ続けたタケルへの言葉と態度といい、いいキャラの大人だ。


さて、いよいよ今巻で颯月の秘密もわかり、下巻からはクライマックスに向かいそうな感じ。ただ、アニメのこともあるし、あと3、4巻くらいは続きそうな気がするなー。まあでも、このまま最後まで本編進行でいってくれるならいいや。クライマックス中に、短編とか挟まれると生殺し感がきついんじゃよー

対魔導学園35試験小隊 (9) 異端同盟


対魔導学園35試験小隊 (9) 異端同盟 (富士見ファンタジア文庫)対魔導学園35試験小隊 (9) 異端同盟 (富士見ファンタジア文庫)
(2014/12/20)
柳実 冬貴

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今月発売の新刊見るまで積んでること忘れてた。そんでもって多分スカイワールドも2冊くらい積んでる。



……ちゃうねん。
本の置き場所がなくて、棚の上の方に置いてたのがあかんねん。完全に死角で気付けなかったんや!

そんなわけでアニメ化も決まり、帯によると新コミカライズも決まった35試験小隊。教導モノとは違うけど、学園で小隊モノの先駆けではなかろうかと思ってるんだけどどうか。
これの後から、学園+小隊+教導+俺TUEEEが続々と出てきたような気がする。

なにはともあれアニメ化ですよ。正直どこで話切んの?って感じですが。
タケルの目的が終始、「妹を救う」だから、どこで切るにせよ間違いなく俺達の戦いはこれからだエンドしか見えないよ。あががが。

しかし35試験小隊は毎巻必ずテンションマックスになる展開を入れてくるから、読み手のテンションによってはしっかり心構えしとかないとしんどい時があるのがつらい。
勿論もうこういった話だというのはわかった上で読んでるので、こっちも読む前にテンションには気をつけるんだけど、現実はなかなかそう上手くはいかないわけで。
たまには日常多めにしてくれてもいいんだけどな…


さて、それで9巻異端同盟だけど、ここでようやく主要人物らの目的と立ち位置が決まったかな。
まあ颯月だけはまだ手段のみわかって目的がよくわからないけど。

しかし勢力が随分と混沌としてきた。というかホーンテッドが場を荒らしすぎィ。欲望に忠実すぎてヤバい。おかげでラスボスが誰になるのかさっぱり読めない。今んとこ颯月、マザー、キセキ、ホーンテッドの誰になってもおかしくないよね。杉波朱雀はー…まあ行動原理的にボスにはならんだろうし、そもそも研究さえ出来ればどこの陣営にもつくだろ。というかフェニックスの因子がキセキ救済の鍵になりそうな気も。

ライバル役だった京夜は次回以降ツンデレ化かな。問題は復讐心がなくなることで魔女狩り化出来なくなるんじゃね?ってことか。
彼方さんはまさかのがっつり異端側で驚いた。これは今後の活躍にも期待。イラストも早く見てみたい。


次巻まだ買ってないんだけど、表紙と帯を見たところやっぱりどシリアスっぽかった。
この心に余裕を与えず畳み掛ける感じ…さすが対魔導学園さんや!ヒューッ!!

ねじまき精霊戦記 天鏡のアルデラミン 7


ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (7) (電撃文庫)ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (7) (電撃文庫)
(2015/03/10)
宇野朴人

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まさか…ッ…ここで……この展開……!

完全に想像の上を撃ち抜かれた。いや、確かに普通に人が死ぬ話だし、味方の誰が死んでもおかしくないんだけど、ここでリタイアなのは流石に予想してなかった。
なんだかんだでこれまでイクタが何とかしてきたっていう実績があるもんだから、今回も何とかするんじゃないか、という思い込みもあったしなぁ。
個人的には、殿下を巡ってイクタとヤトリの道が分かたれるのは物語終盤のことだと思ってただけにきっつい。


話はここで一旦幕を降ろして、次巻からは第二部らしいけど、イクタはどう立ち直るのかねぇ。殿下や軍の派閥も気になるし、ハロに至っては何か裏切ってそうで怖い。

あー、早く続き出てくれー!
これ、戦記物の中では間違いなくトップクラスの面白さですから!読んでない人は是非手に取って欲しい。

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 7


ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 7 (GA文庫)ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 7 (GA文庫)
(2015/04/14)
大森 藤ノ

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先日アニメの3話が放送されましたね。こんなにあっさりした内容だったかな、と思いながら見てた。あとシルさんの魔性の女度が随分アップしてた。やっぱ声優の演技ってすごいわ。


今回は、ダンジョン都市のギルドの手の届かない陰の部分、歓楽街がメインの話。娼婦、娼館が登場し、西洋の娼館がある描写もあるけど、挿絵と登場人物、その衣装が極東色に染まってるせいで完全に吉原のイメージがついてしまった。というか……ぎ、ぎん○ま?

話は後書きで著者が触れたように完全に劇場版仕様。
分厚い本一冊に、一つの話をぶつ切り出来ない展開で、好きなように詰め込んでみました的な。
それでいて今回本筋のダンジョン関連の謎やアイズ関連の話は一切進んでないので、そういった意味でも劇場やOVAで映像化出来そうな内容になってるなー、と。

それにしてもヘスティアファミリアのチート戦力増強の勢いが止まらない。もう少し時間をかけてメンバー増やしていってもいいんよ?ヴェルフの登場シーンが減っていきそうで頼れるアニキ分が不足しそう。次は日常パートのようなので、ヴェルフ以降の加入組や、シル、リューあたりの掘り下げがあるといいなァ。

C.S.T. (3) 情報通信保安庁警備部


C.S.T. (3) 情報通信保安庁警備部 (メディアワークス文庫)C.S.T. (3) 情報通信保安庁警備部 (メディアワークス文庫)
(2015/03/25)
十三湊

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これにて完結の最終巻。
この巻を読むまではSFミステリー的にも楽しみだったんだけど、最後はミステリーより恋愛や家族愛のほうに振り切った感じ。
事件に関する謎は消去法でいけばそうなるよなー、と予想のつく範囲から飛び出すことなく終結。
逆に伊江村の出生の秘密やそこから派生した歪な恋愛感の克服や、御櫛笥家の家族の絆に関してはがっつり掘り下げて描き切っていて、これまでの伏線もきっちり回収してる。

そのおかげで主人公たる御崎の見せ場らしい見せ場はほとんどなくて、本当に主人公か…?と思ってしまうほど。クライマックスの浅井とのやりとりくらいかなぁ、主人公らしかったシーンは。
逆に伊江村は、かつての友人とのやり取りや、隊長への御崎との関係宣言、黒幕との対面等々、作中半分くらい捜査から外されてたり誘拐されてるのに主要シーンにはほぼ全て絡んでくるとか、ほんま主人公の鑑やでえ。


1巻から3巻まで通してみると、SF的には失速したけどラブコメ部分は最後まできっちり書けてて良かった。山上さんも本人的には幸せになれそうな終わり方だったし満足。

伊江村は間違いなく面倒可愛い!

東京侵域:クローズドエデン 01.Enemy of Mankind (上)


東京侵域:クローズドエデン 01.Enemy of Mankind (上) (角川スニーカー文庫)東京侵域:クローズドエデン 01.Enemy of Mankind (上) (角川スニーカー文庫)
(2015/03/31)
岩井 恭平

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下巻はよ!!

岩井恭平センセの新シリーズ開幕!
消閑、ムシウタ、サイハテと自分の好みにどストライクを出し続けてくれるので今後も追い続けることを決めてる作家さんです。今シリーズとは関係ないですが、ムシウタ1巻は絶対旧表紙デザインのほうが良いと思います!


どっちかというとムシウタ寄りの内容の今作。相変わらず希望と絶望のせめぎ合いが半端ない。特に女主人公の叶方を襲った絶望感は筆舌に尽くし難いの一言だし、そこからでも何とか前に進もうとする様は心動かすものがありました。終盤の男主人公蓮次とのやり取りはとても良かったよ。
蓮次はキャラとしては他のキャラに若干押され気味かな。兄貴や政府要人等、登場シーンはそんなに多くないのに圧倒的な存在感放ちすぎの面々が多いんだよね。あと切り札持ちとはいっても、今のところ人類の敵たるEOMに対して致命傷を与えれないのも辛い。まあこの辺は下巻の展開用にあえて取ってるんだろうから仕方ない。その分下巻に期待。

というわけで冒頭にも書いたように下巻はよお願いします!



追記:
今思い出した。読んでた時に感じたEOMに出会った時の絶望感ってあれだ。モンハンで初期装備時代に出会ったティガレックス並みの絶望感なんだ。しかもEOMに関しては追走型とかいうマップ切り替えしても追いかけてくるっつー血も涙もない追い込みっぷり。間違いなくトラウマ級の絶望っすわ。

ナイツ&マジック 5


ナイツ&マジック 5 (ヒーロー文庫)ナイツ&マジック 5 (ヒーロー文庫)
(2015/03/30)
天酒之瓢

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久しぶりに出たナイツ&マジック最新刊。ヒモ生活、竜殺しと合わせてヒーロー文庫初期の立役者なんだけど刊行ペースが遅いことだけがネック。

ちなみにヒーロー文庫さん。いわゆるなろう系小説の文庫化先駆けではあるんだけど、創刊当時は主婦友社さん自体ラノベ初創刊だったこともあり、売れるかどうか半信半疑だったところがあったそうな。店に来た営業さんの口ぶりが面白かったのを覚えてる。追加発注でガツンと積む量を発注した時の「え、そんなに?」って感じも面白かった。今はもうなくなった店だけど、おかけで当時、チェーン店内で売上トップを頂いておりました。


さてさて、では本編感想。
今回は全編通して、4巻から続いてる戦争編。戦争だけあって作品内でも結構な月日が経過してるね。
個人的にはエルのとんでも兵器開発とそれを見た時の敵の衝撃っぷりなんかが楽しみなんで、今回味方側は既存ロボットによる戦闘ばっかりだったのでちょっと物足りなかったかな。
というかイカルガがチートすぎてこの先これを上回るロボット出てこないんじゃないだろうか。エンジンの問題があるから、常識を破壊するレベルの技術革新でも起きない限りイカルガ以上のものはまずもって出てこれないわけで……連結によるエンジン出力アップは今回敵さんがやってくれたけど、人型ロボット(人馬もいるけど)以外を認めないエルにとって、人型ロボットじゃない巨大兵器はありえない選択だし。この先のとんでもびっくりメカがどうなるのか、とても気になります。

そういや今回イラストで竜の絵がなかったのは非常に残念。空中戦闘のシーンでもいいんだけど、クライマックスに1枚くらい挿絵が欲しかった。西洋竜っていうより東洋の竜でいいんだよね。あれ。回転しての足攻撃とか想像するに。
戦闘といえばディータイチョーの株がどんどんあがっていく。どん底からあがっていくキャラいいよいいよー。応援したくなるキャラですわ。大破したグゥエラリンデは改修されるんかな。次巻以降の登場が非常に楽しみ。